膿疱性乾癬の症状について
膿庖性乾癬とは、一般的な乾癬の症状にプラスして、膿庖と呼ばれる皮膚に膿がたまったものがたくさんできる乾癬が重症化したものであると考えられている皮膚の病気です。膿は血液中の白血球が集まってできた物で、細菌は含まれないため、他の人に感染する心配はありません。膿庖性乾癬には、手足など体の一部に症状が出る場合と、全身に症状が出る場合があります。最初はニキビのような赤い斑点が皮膚にたくさんできるようになり、二、三日経つと急速に症状が悪化し、赤い斑点を囲むようにして膿がたまっていきます。発疹の他にも、寒気を感じたり、高熱が出るなどの倦怠感を感じることもあるでしょう。また、全身がむくんだり、関節が痛んだり、結膜炎などの目の炎症を起こす人もいます。全身に膿がたまることで、皮膚の機能を果たすことができず、体内の水分バランスを調整することも難しくなってしまいます。過去には、二次感染により死亡する例もありました。現在では、死者はほとんど見られませんが、症状によっては心臓や腎臓などに大きな負担がかかるので、高齢者や子どもの患者さんは特に注意が必要です。膿庖性乾癬は全身に症状が出た場合には特に症状が重くなり、命の危険もあるため、特定疾患に指定されています。保健所で手続きをすることで、医療費の一部を負担してもらうことができます。現在、日本では、約1000人の患者さんがこの制度を利用して治療を行っているのです。全身に症状が出るタイプの膿庖性乾癬になると、入院して治療をすることが必要になります。適切な治療を行うことで全身と皮膚の症状は治まりますが、完治することは難しく、膿は出たり消えたりを繰り返します。ただ、通常の尋常性乾癬に移行して、症状が軽くなることもあります。