尋常性乾癬 症状

尋常性乾癬の症状について

乾癬は老若男女に関係なく発症しますし、症状が出る箇所も人それぞれです。突然、症状が現れたり消えたりすることも多々あります。尋常性乾癬の患者は乾癬患者の約90%を占めており、頭や肘、膝や腰などの皮膚の表面に厚くて白い皮が付着し、それがぼろぼろと垢のようにはがれ落ちてくるなどの症状があることがほとんどです。水庖や膿庖はなく、カサカサした状態で、症状が悪化すると強い痒みを伴います。尋常性乾癬の皮膚は、細胞分裂が通常の2〜4倍の速さで行われるため、肌の表面に出てくる皮膚が大変もろい状態で、日焼けをした後のように白い粉をふいた状態になるのです。病変の部分は少しふっくらと盛り上がり、米粒大から手のひらよりも大きなサイスの皮疹もあります。最初はにきびのような小さな赤い吹き出物のようなものができてきて、それが少しずつ大きくなるにつれて厚い垢を持つようになるでしょう。ある時を境に症状は治まってきますが、数日するとまた同じところに発疹が出てくることも少なくありません。一度発疹ができて傷ついた部分や衣類などでよく擦れる部分は、特に繰り返し発症することが多く、症状もひどくなる傾向にあります。尋常性乾癬は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返し、なかなか完治が難しいといわれています。また、尋常性乾癬は頭、肘、膝、腰などの皮膚以外にも、爪にも発症することがあり、爪が凸凹になったり、白くにごったり、欠けたり剥がれやすくなります。ただ、乾癬はウイルスや細菌などによる感染症ではないので、伝染の心配はありません。